連休明けの仕事は憂鬱だし、やる気が出ないですよね。
- 明日から仕事かと思うと憂鬱になる
- いざ職場に行っても全然やる気が出ない
- 何から手をつければ良いのかわからなくなる
誰もがこんな気分になった経験があると思います。
連休明けに仕事のやる気が出ないのには原因があります。
本記事では、
- 連休明けに仕事のやる気がでない原因
- やる気を引き出す方法(原因別)
を解説します。
あなたのやる気が出ない原因がどれかを見極め、やる気を引き出す方法を実践してみましょう。
連休明けに仕事のやる気が出ない5つの原因
連休明けに、仕事のやる気が出ない主な原因は次の5つです。
連休明けにやる気が出ない原因は、人によって異なります。また、5つの原因のいくつかが重なっていることもあります。
あなたのやる気がでない原因がどれに当てはまるか、考えてみましょう。
仕事や職場に強いストレスがある
仕事や職場に強いストレスを感じている場合、仕事に行くのが憂鬱になりやる気が上がりません。
とはいえ、誰でも仕事にはストレスを感じるものです。
どんな仕事にも、次のようなストレス要因があります。
- 責任や納期のプレッシャー
- 周囲の人より仕事ができないという劣等感
- そりが合わない上司や同僚がいる
- 会いたくないお客様や取引先がいる
適度なストレスは、判断力や集中力を高めやる気を引き出してくれます。
しかし、ストレスが強くなりすぎると仕事や職場に行くのがいやになり、休日が「ストレスからの逃避」になってしまいます。
こういう人にとって連休の終わりは、イコール逃避の終わりです。
連休が終わったらストレスにさらされる場所に戻らなくてはならないと考えると憂鬱になり、やる気が出ません。
このタイプの人がやる気を引き出す方法➡ストレスコーピング
連休中にやり残したことがある
連休中にやり残したことがあると、連休明けにやる気が出ません。
例えば次のようなケースです。
- 連休中は、たまっていた家事や育児に忙殺されて、やりたいことをできなかった
- 撮りためていたドラマを連休中に見たが、全部見きれなかった
- 連休中にやっていたゲームが最後までクリアできなかった
このような場合、
「もっと休みたかったなぁ」
「あと1日休みがあればなぁ」
といった気分になります。
このようなモヤモヤした気持ちが、仕事に向かう意欲の妨げとなり、やる気が出なくなります。
このタイプの人がやる気を引き出す方法➡やり残したことをいつやるか決める
生活リズムの乱れ
連休中におきる生活リズムの乱れは、連休明けに仕事のやる気が低下する原因になります。
連休になると、夜更かししたり朝遅くまで寝ていたりする人は多いですが、このような生活リズムの乱れは急には元に戻せません。
そのため、連休の最終日になかなか寝付けず、十分な睡眠が取れないまま出社することになります。
睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、やる気や集中力の低下につながります。
このタイプの人がやる気を引き出す方法➡生活リズムを整える
休みモードから仕事モードに切り替えられない
自律神経を「休みモード」から「仕事モード」にうまく切り替えられないと、やる気が出ません。
自律神経は交感神経と副交感神経の2種類で構成されており、この2つがバランス良く働くことで機能しています。
緊張したりストレスがかかったりしたときには交感神経の働きが優位になり、体と心が「仕事モード」になります。
一方、睡眠中やリラックス状態の時は副交感神経の働きが優位になり、体と心が「休みモード」になります。
交感神経 | 緊張したりストレスがかかったりしたとき優位に働く | 体と心が「仕事モード」になる |
副交感神経 | 睡眠中やリラックス状態のとき優位に働く | 体と心が「休みモード」になる |
仕事のやる気を出すには、交感神経の働きが優位な「仕事モード」になることが必要です。
ですが、連休中にだらだら過ごしたり遅くまで寝ていたりすると、副交感神経の働きが強くなりすぎてしまいます。
すると、連休明けに交感神経にうまく切り替えられず、やる気が出ない症状につながります。
このタイプの人がやる気を引き出す方法➡交感神経を活性化する
連休前の仕事の記憶が薄れている
ゴールデンウィークやお盆休み、正月休みといった比較的長い連休を過ごすと、連休前にやっていた仕事の記憶が薄れていることがあります。
連休明けに、
「連休前って何やってたっけ」
「どのタスクを優先しないといけないんだっけ」
などと悩んだことがある人も多いでしょう。
このように連休前の記憶が薄れていると、「自分がどんなタスクを抱えていたのか」「どの仕事から優先して手をつけるべきか」を適切に判断できなくなり、やる気が上がりません。
このタイプの人がやる気を引き出す方法➡連休前にタスクリストを作る
連休明けに仕事のやる気を高める方法(原因別)
連休明けに仕事のやる気を引き出す方法は、次の通りです。
やる気を引き出す方法 | やる気が出ない原因 |
---|---|
・ストレスコーピング | 仕事や職場に強いストレスがある |
・やり残したことをいつやるか決める | 連休中にやり残したことがある |
・生活リズムを整える | 生活リズムの乱れ |
・交感神経を活性化する | リラックスモードから仕事モードに切り替えられない |
・連休前にタスクリストを作る | 連休前の仕事の記憶が薄れている |
ストレス・コーピング
ストレスコーピングとは、ストレスにうまく対処するための方法です。
「仕事や職場に強いストレスがある」ことが原因でやる気がでない場合は、ストレスコーピングが有効です。
ストレスにうまく対処する方法を身につけることによって、仕事や職場のストレスを軽減し、やる気を上げられます。
ストレスコーピングには、次のの3種類の方法があります。
- 問題焦点型
- 情動焦点型
- ストレス解消型
問題焦点型
ストレス要因そのものに働きかけて、ストレスを軽減する方法です。
例えば、大量の仕事を押しつけられたことがストレス要因になっている場合、上司に相談して仕事量を調整してもらったり、だれかに手伝ってもらうことで自分の負荷を減らしたりします。
情動焦点型
ストレス要因そのものではなく、ストレス要因に直面したときの「自分の感情や考え方」をコントロールすることで、ストレスを軽減する方法です。
例えば、大量の仕事を押しつけられたときに、「この仕事をやりきれば自分のスキルアップにもなる」と前向きに考えたり、「この仕事を片付けたら休暇をとって遊びに行こう」と考えて気を紛らわしたりします。
ストレス解消型
すでに感じてしまったストレスを発散させる方法です。
具体的には、適度な運動や瞑想、アロマテラピーなどがストレス発散に効果的です。
連休中にやり残したことをいつやるか決める
「連休中にやり残したことがある」が原因でやる気が出ない場合は、やり残したことをリストアップして、それをいつやるかの計画をたてる方法が効果的です。
例えば、次のような具合です。
やり残したこと | いつやるか |
---|---|
もっとゲームをやりたかった | 今日は定時で上がってゲームの続きをしよう |
撮りためていたドラマを全部見きれなかった | 次の休みに続きを見よう |
やり残したことをいつやるか整理することで、やり残しによるモヤモヤ気分も整理でき、気持ちが仕事に向かいやすくなります。
生活リズムを整える
連休中の「生活リズムの乱れ」が原因でやる気が出ない場合は、生活リズムを整えて連休前のリズムに戻すことが効果的です。
余裕があれば、連休が明ける2日前から早寝早起きに取り組むとよいでしょう。
生活リズムを整えることで自律神経がバランス良く働くようになり、やる気が出ます。
交感神経を活性化する
連休中にだらだらしすぎて、「休みモードから仕事モードへの切り替えがうまくできない」のが原因でやる気が出ない場合は、交感神経を活性化させる方法が効果的です。
職場に居ながら交感神経を活性化させる方法は、具体的に次のようなものがあります。
- 階段の昇降などの適度な運動
- 軽めのタスクをこなし、徐々に緊張感を高める
- 上司や取引先など、ストレスを感じる相手とあえてコミュニケーションをとる
交感神経を活性化させることで、仕事モードへの切り替えが進み、やる気が出てきます。
連休前にタスクリストを作る
「連休前の記憶が薄れている」ことが原因でやる気が出ない場合は、タスクリストを作成することが有効です。
ただし、タスクリストは連休に入る前に作成しておかなくてはなりません。
タスクリストには、例えば次の項目を列挙します。
- 抱えているタスク
- そのタスクの優先度
- 残っている課題
- 次にやるべきアクション
連休前にタスクリストを作っておくと、連休明けに仕事の記憶が薄れていてもすぐに思い出すことができます。
タスクリストによって自分が今何をするべきかが明確になり、やる気が出ます。
このタスクリスト作成は、ゴールデンウィークなどの長期連休では特に有効な方法です。
まとめ
連休明けにやる気が出ない5つの原因と、やる気を出すための方法を解説しました。
やる気が出ない原因 | やる気を引き出す方法 |
---|---|
仕事や職場に強いストレスがある | ストレスコーピング |
連休中にやり残したことがある | やり残したことをいつやるか決める |
生活リズムの乱れ | 生活リズムを整える |
休みモードから仕事モードに切り替えられない | 交感神経を活性化する |
連休前の仕事の記憶が薄れている | 連休前にタスクリストを作る |
あなたがやる気がでない原因は5つのうちどれなのかを見極め、原因にあった対策を実践してみてください。
仕事のやる気を引き出し、憂鬱な気持ちを吹き飛ばしましょう。